昔、ペットサロンを経営していた頃のお話~その1
今でも忘れられません。
2~3か月に一度、黒いミニチュアプードルのわんちゃんがトリミングに来ていました。
いつもかわいい洋服を着せてもらい、とっても大人しくて性格のよい子でした。
でも初めて連れてこられた時はもう驚き…
全身の被毛は硬くもつれ、皮膚は炎症がひどく、カビのようなものも生えていて、よく体を搔きむしっていました。
飼い主さんにお話をお聞きすると「あら、そう…」とあまり気にしていない様子
そして一言「乾かさなくていいです。服を着せるから!」とおっしゃいました。
そんなことを言われたのは初めてで私はもう驚いて言葉が出ませんでした。
普通に可愛がっていらっしゃるようですが、どうもお手入れは全くされていないようです。
よくよく聞いてみると・・・
1.ブラッシングはしたことがない
2.自宅でシャンプーしたらタオルで拭いてそのまま自然乾燥
3.雨の日もレインコートなどは着せずに散歩し、そのまま自然乾燥
4.自然乾燥後はずっと洋服を着せている
ということでした。
とりあえず、全身の被毛は硬く絡んでいてとかせないので、仕方なく「全バリ(全身バリカンで刈り上げること)」になりました。
皮膚の状態も悪く、すぐに獣医さんのところへとお願いしました。
「いやいや、絶対にダメでしょ!人形じゃないし!しかもプードルだよ!」っていうのが私の心の声!
もちろんプードルだからダメいうわけではなく、お手入れもせず、病院にも連れていけないのであれば犬なんぞ飼ってはいけません。
犬の洋服にお金をかけるんだったら、せめて病院に連れて行ってあげて!
せめて月に一度はサロンでお手入れしてあげて!
結局、そのミニチュアプードルのわんちゃんは、獣医さんに連れて行ってもらうこともなく、3か月に一度私のサロンには来ていたのですが、飼い主さんはいつも「乾かさなくていいです!」のひと言。
もちろんそんな訳にはいかないので、毎回「全バリカット」になっていましたが、いつの間にかサロンにも来なくなってしまいました。
私がしつこく病院へ行くことを勧めたり、お手入れするように勧めたりしたからでしょうか・・・
私の力不足ではありますが、今でも気になっています。
犬を飼っている皆さん、自宅でシャンプーした後はしっかりと犬を乾かしてあげてください。
特にプードルなどの巻き毛の犬や長毛犬種、ダブルコートの犬、日本犬もそうですが、表面の毛が乾いていても中の皮膚が乾いていないと皮膚病の原因になってしまいます。
乾燥後は必ず全身の被毛と皮膚を触り、しっかり乾いているかチェックしてみてください。
毛を乾かすというより、中の皮膚から乾燥させる気持ちで乾かしてあげてくださいね。
犬 小型犬 犬用 ハーネス 犬具 胴輪 リードセット 散歩 お出かけ 簡単装着 リード おしゃれ かわいい フリル 女の子 レジャー z-115 価格:1,595円 |